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2021年11月19日

相場の見立て・展望(11月19日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
前回の当コラムでも、「日経平均が200日移動平均線、75日移動平均線両線を上回っている間は、日本株に対して「強気」で臨み続けるべきでしょう。」としました。ここ最近の日経平均は11月17日~18日まで2日続落し、やや調整しました。しかしながら、一貫して200日移動平均線、75日移動平均線両線を上回って推移しました。このため、今回の2日間の調整も、先日の4日続落同様に、「よい押し目」となったと言えるでしょう。

ちなみに、11月19日の日経平均は3日ぶりに反発し、前日比147.21円高の29745.87円でした。5日移動平均線(19日現在29723.55円)、25日移動平均線(同29302.99円)、75日移動平均線(同28879.02円)、200日移動平均線(同28922.37円)全て上回っています。短期チャートも、中期チャートも良好です。

ところで、政府は11月19日午後の臨時閣議で経済対策を決定します。地方負担分や財政投融資を加えた財政支出は55.7兆円で、過去最大だった2020年4月の経済対策の48.4兆円を上回ります。「新型コロナウイルス感染症の拡大防止」に財政支出ベースで22.1兆円、「“ウィズコロナ”下での社会経済活動の再開と次なる危機への備え」は9.2兆円、「未来社会を切りひらく『新しい資本主義』の起動」は19.8兆円、「防災・減災、国土強靱化の推進など安全・安心の確保」にも4.6兆円をそれぞれ振り向けるそうです。規模は大きいものの、内容的には不評のため、株式市場は特に好感していません。しかしながら、積極的な財政出動が我が国景気を下支えする効果は期待できると同時に、日本株を強力にサポートすることでしょう。

また、外部環境も良好です。確かに、11月18日のNYダウは続落し、前日比60.10ドル安の35870.95ドルでした。しかしながら、ナスダック総合株価指数は反発し、同72.139ポイント高の15993.710ポイントで取引を終え、過去最高値を更新しました。また、S&P500種株価指数は同15.87ポイント高の4704.54ポイントと、こちらも過去最高値を更新しました。

ちなみに、米国では、高インフレに対する国民の不満が高まり、米紙ワシントン・ポストが11月14日公表した世論調査では、バイデン大統領の支持率は41%と大統領就任後で最低を記録しました。支持率回復を目指して、バイデン政権が中国や日本など消費国を巻き込む形で原油備蓄を協調放出するとの観測が伝わっています。WTI原油先物価格は1バレル80ドル前後で推移して、ガソリン高につながっているため、米国は備蓄の放出で相場を沈静化させたいのでしょう。ですが、日韓は備蓄放出に否定的との報道もあり、事態は流動的なようです。また、OPECが大幅な減産縮小に踏み切る可能性は低いため、仮に、各国の備蓄放出が実現したとしても、原油先物価格を長期的に押し下げることは難しいでしょう。

よって、世界的なインフレはもう暫く続くとみておく必要があります。「ハイパーインフレ」のようなコントロール不能なインフレだと、株式も無事ではすみません。しかしながら、緩やかで、コントロール可能なインフレなら、インフレヘッジ手段である株式には買い需要が見込めます。つまり、現在の状況ならば、過度にインフレに怯える必要はないと考えています。今後の投資戦略としては、日経平均が200日移動平均線、75日移動平均線両線を上回っている間は、日本株に対して「強気一択」です。物色に関しては、好業績・好チャートの「強い銘柄」に絞り込んで投資をして、年末相場を上手く乗り切ってください。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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