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2021年12月10日

相場の見立て・展望(12月10日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
前回の当コラムでは、「今後の見通しとしては、5日移動平均線を上回っている限り、上方の25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線を目指すとみています。つまり、リバウンドです。一方、5日移動平均線を割り込むと、再び調整色が強まり、まずは12月3日の安値27588.61円を目指すでしょう。」としました。実際の日経平均は、12月6日以降も5日移動平均線を上回り続けました。そして、9日には一時28908.29円まで上昇し、200日移動平均線(9日現在28894.92円)を上回る場面がありました。しかしながら、9日終値は28725.47円と、200日移動平均線が抵抗として機能しました。

今後の見通しとしては、12月10日の終値が28437.77円と、5日移動平均線(10日現在28431.36円)を割り込んだため、来週以降も、5日移動平均線を下回って推移する限り、調整が続く見通しです。まずは12月3日の安値27588.61円を目指すとみています。そして、万が一、27588.61円を割り込むようだと、8月20日の26954.81円を目指すと考えています。一方、5日移動平均線を上回ってくれば、上方の25日移動平均線(同28983.00円)、75日移動平均線(同29045.84円)、200日移動平均線(同28885.64円)に向けた「リバウンド」が再び発生することになるとみています。

日本株が上に行くか、下に行くかを決定するのは、やはり、米国株の動向でしょう。その米国株の動向を決めるのはFRBの金融政策でしょう。米国では、12月10日に、11月のCPIが発表されます。現時点では、CPIは伸びがさらに加速するとみられています。このため、FRBの利上げ前倒し観測が囁かれています。そのFRBは、14~15日、FOMCを開催します。FOMCに関しては、「資産購入額の減額ペースを現在の月150億ドルから同300億ドルに加速し、2022年3月に資産購入を終える」とみられているようです。この内容なら、市場は織り込み済みで、FOMCは波乱要因とはならないとみています。しかしながら、FOMC結果発表や、パウエル議長会見で、市場の予想以上にFRBが「タカ派」色を強めるようなら、早期の米利上げ観測が強まり、株式市場は動揺するはずです。

ただし、相場が下振れるようなら、年金マネーが日経平均に代表される株価指数を強力に支える見通しです。というのは、日経平均が週間を通じて722.05円(2.51%)下落し、およそ2カ月ぶりに28000円を割り込む局面もあった、11月29日~12月3日の投資部門別株式売買動向では、信託銀行が現物株を3444億円も買い越したからです。買い越し額は、新型コロナウイルスの感染拡大で市場が急落した、昨年3月以来およそ1年8カ月ぶりの大きさでした。ちなみに、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は指数連動型の国内債券などを除き信託銀行に売買を委託しています。

このため、仮に相場環境が悪化し、下値模索になったとしても、日経平均に関しては8月20日の26954.81円が押し目限界とみています。一方、目先の上値メドは一応、12月9日に強力な抵抗線となった200日移動平均線です。

来週は、14・15日のFOMCに加え、17日はクアドルプル・ウイッチングディ(QWD)です。QWDとは「アメリカ市場で、株価指数先物取引・株価指数オプション取引・個別株先物取引・個別株オプション取引の4つの取引が同時に期限を迎える日」です。日本市場のメジャーSQに相当する重要な需給イベントです。このため、来週は米国株がボラタイルに動く可能性が高そうです。多くの投資家にとっては、上方向なら問題ありません。しかしながら、特に来週に関しては、下方向に動いた場合、致命的なダメージを被らないように、資金管理を厳格にした慎重な運用戦略を採用することをお勧めしたいと思います。

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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