関東財務局長(金商)第1756号
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2022年4月15日

相場の見立て・展望(4月15日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
4月14日のNY債券市場で長期債相場は3日ぶりに反落しました。米10年物国債利回りは前日比0.12%高い2.82%でした。一時、2.83%に上昇し、12日に付けた2018年12月以来の高水準に並ぶ場面がありました。FRBによるインフレ抑制を目的とした金融引き締めペースの加速による米金利の先高観が強まっているため、長期金利は上昇基調を維持しています。

FRBは4月6日、3月開催のFOMCの議事要旨を公開しました。量的引き締め(QT)では保有資産を月に950億ドルを上限として縮小することで概ね合意し、5月にも開始することが分かりました。また、今後の利上げペースについては、0.5%の幅で引き上げる可能性があることを強く示唆しています。これを受け、次回のFOMC(5月3~4日)で0.5%の利上げに踏み切るとの見方が一段と強まっています。

なお、4月12日発表の3月のCPIは変動が激しいエネルギーや食品を除くコア指数の上昇率が前月比0.3%と、2月の0.5%から横ばいの上昇率を見込んでいた市場予想を下回りました。これを受け、インフレのピークアウト観測が浮上しました。ですが、ウィリアムズNY総裁は4月14日、「(0.5%の利上げ検討は)極めて合理的な選択肢だ」、「金融政策の観点から、FF金利をより正常な水準にするために迅速に動くと同時に、バランスシート縮小計画を進めることは理にかなっている」と述べました。この発言を受け、インフレの高止まり・長期化が意識され始めています。

こうなると、金利上昇時にバリュエーション面で相対的な割高感が強まりやすいハイテク株を中心にしたグロース株は売られ易い・上値の重い状況が続くでしょう。また、外国為替市場では、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢な状況も続く見通しです。

このような状況下、4月15日の日経平均の終値は前日比78.81円(0.29%)安の27093.19円と、3日ぶりに反落しました。5日移動平均線(15日現在26853.04円)、25日移動平均線(同27092.37円)を上回っています。一方、75日移動平均線(同27268.40円)、200日移動平均線(同28156.00円)は下回っています。今後の想定は、4月12日の26304.08円が当面の底値となりそうです。一方、3月25日の28338.81円から4月12日の26304.08円までの下げ幅2034.73円の半値戻しの27321.45円や、75日移動平均線(15日現在27291.14円)が戻りメドとして意識されそうです。なお、日経平均は4月12日の26304.08円で短期的に底入れたとみているため、当面の日経平均は上がり易く、下がり難い需給(自律反発局面)になったと考えているからです。

ところで、前回の当コラムで、「今後、東証マザーズ指数が75日移動平均線を上回るまでは、「グロース」上場銘柄にも「強気」にはなれません。」としました。4月15日の東証マザーズ指数は、前日比16.51ポイント(2.11%)安の765.73ポイントと、75日移動平均線(15日現在783.43ポイント)を下回っています。よって、引き続き、グロース株には「強気」にはなれません。しかしながら、今後、75日移動平均線を上抜けるようなら、速やかに「強気転換」することをお勧めします。逆に言えば、それまでは、グロース株はアンタッチャブルだと思います。ただし、監視は常にしておきましょう。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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