関東財務局長(金商)第1756号
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2022年4月22日

相場の見立て・展望(4月22日付)

情報のプロフェッショナル
藤井 英敏
日経平均はボラタイルな動きを続けています。4月19日~21日まで3連騰し、終値ベースで753.35円(2.81%)上昇しました。しかしながら、4月22日の大阪証券取引所における日経平均先物6月物の夜間取引終値は前日比390円安の27130円、高値は21日22時35分の27760円、安値は22日04時36分の27130円でした。

この日の先物の下落は、現地時間21日の米国株の下落です。21日のNYダウは3日ぶりに反落し、前日比368.03ドル安の34792.76ドルでした。また、ナスダック総合株価指数は続落し、同278.413ポイント安の13174.652ポイントでした。パウエルFRB議長がIMF主催の討議に参加し、5月のFOMCで「通常の倍の0.5%の利上げを検討する」、「私の考えではもう少し速いペースで動くことが適切だ」と述べたことで、金融引き締めへの警戒感が強まり、株式が売られました。

このような外部環境悪化を受け、22日の日経平均は前日比447.80円(1.63%)安の27105.26円でした。一時、同648.68円(2.35%)安の26904.38円を付ける場面がありました。終値では、5日移動平均線(22日現在27132.19円)、25日移動平均線(同27389.53円)、75日移動平均線(同27154.19円)を全て下回りました。22日は安値(26904.38円)から下げ幅を縮小させたとは言え、短期・中期のチャートは悪化したままで、今週の取引を終えました。

ちなみに、4月21日の米10年物国債利回りは前日比0.08%高い2.91%でした。この日は、ECBが公表したブルームバーグ通信のインタビューで、デギンドス副総裁が利上げ時期について「7月もありうるし、9月以降もありうる」との早期利上げの考えを示したことで、ドイツなど欧州国債利回りが上昇し、米国債にも売りが波及しました。

こうなると、金利上昇時にバリュエーション面で相対的な割高感が強まりやすいハイテク株を中心にしたグロース株は売られ易い・上値の重い状況が続く見通しです。ちなみに、22日の東証マザーズ指数は7日続落しました。終値は前日比19.32ポイント(2.67%)安の703.01ポイントと、終値としては3月16日の682.05ポイント以来、およそ1カ月ぶりの安値に沈みました。米国の長期金利の上昇が一服しない限り、ナスダック総合株価指数、日経平均、そして、東証マザーズ指数の調整は続くことでしょう。

その一方で、外国為替市場では、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢な状況も続くとみています。また、円安の主因は、金利面だけでなく、資源高による日本の貿易赤字の定着も大きく影響しています。4月20日発表された3月の貿易統計によると、貿易収支は4123億円の赤字でした。赤字は8カ月連続です。資源高の主因のひとつがウクライナ危機です。しかしながら、ウクライナ危機の早期収束は期待薄です。また、仮に戦闘が終わっても、西側諸国による対ロシア制裁の長期化により、需給面から資源高も長期化することでしょう。そうなると、資源高による輸入額の増加が続き、国内輸入企業による円売り・ドル買い需要が増すため、円安も長期化するということになります。もちろん、円安は一部外需系企業業績には追い風です。しかしながら、多くの業種ではコストアップ要因であり、逆風です。このため、過度の円安は日本株にネガティブに作用することでしょう。

最後に、4月22日の東証マザーズ指数は、前日比19.32ポイント(2.67%)安の703.01ポイントと、75日移動平均線(22日現在769.70ポイント)を大幅に下回っています。よって、引き続き、グロース株には「強気」にはなれません。値ごろ感からの安易な押し目狙いはご法度だと思います。ただし、今後、75日移動平均線を上抜けたら、躊躇なく「強気転換」するべきであると考えていることも、付け加えておきます。
情報のプロフェッショナル
藤井 英敏

カブ知恵代表取締役。
1989年早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、日興證券(現SMBC日興証券)に入社。前職のフィスコ(証券コード3807)では執行役員。フィスコを代表するマーケット・アナリストとして活躍。退職後に同社のIPOを経験。2005年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「宝島/夕刊フジ/ZAIオンライン/トレマガ/あるじゃん/ダイヤモンドマネー/マネーポスト/日経ビジネス/エコノミストマネーザイ」をはじめ多方面に活躍中。

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