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2019年3月15日

【3/15】大人の事情

投資調査部部長
伊東 聡
こんにちは伊東です。

東証の上場基準の改定に各新聞社色々と出て参りました。

本日の毎日新聞の報道によれば2部とジャスダックは統合し「スタンダード」市場に、東証1部の上場・降格基準を厳格化し、日本経済をけん引する「プレミアム」市場と位置付ける改革案を固めたと報道がありました。

中堅・新興企業向け3市場のうち、東証2部とジャスダックは統合して一般の上場企業が所属する「スタンダード」市場としております。

現在の東証では、一部、二部、ジャスダック、マザーズの4市場が存在しこれを「プレミアム」「スタンダード」、マザーズの役割を引き継ぐ新興企業向けの3市場へ再編するとのようです。

私の私見では東証一部上場企業が「プレミアム」市場、、、、なんか重みにかけますね~ン~「軽い」(笑)

まあ賛否両論あるでしょうが現在の上場基準の「東証一部」の位置づけが曖昧で実に玉虫色だったので、基準の厳格化は良い事なんでしょうね。

しかし、昔をさかのぼれば2000年におきた225銘柄の30銘柄の入れ替えは、、、、某大手証券が除外銘柄を売りまくり、採用銘柄を事前に買いまくり大儲けし当時のディーリングルームでシャンパンで乾杯なんて話も当時ありました。

除外銘柄はオールドエコノミーの低位株が中心で、新規採用銘柄はハイテクや金融の値がさ株が中心となりました。

このことによりIT バブル期に日経平均が大幅に戻り逆に除外になったようなオールドエコノミーの低位株は全く上がらないなんて構図が出来上がってしまったようです。

この様な「大人の事情」はどんな人間たちが動いているのかと考えますと怖い話ですね~

日経平均は1989年12月29日の最高値39,715円回復できないまま約30年が経過しています。

現状日経平均株価は21500円まで切り返しており、上記のような入れ替えがもし起きていなければ2000円程度高く計算されます、実質的な株式市場の水準は23500円前後の水準まで回復していることになりますね。

ですのであのような当時の流行りだけに集中させハイテク企業ばかりにしたのもどうかと思いますね。

また、マザーズという区分も多少の厳格化が必要な気もします。

東証マザーズ上場第1号のニューディール(4740:旧リキッド・オーディオ・ジャパン)は元社長の逮捕などもあり色々と黒い噂も絶えませんでしたが後の上場廃止となっております。

当時マザーズ銘柄などの反社会勢力の参入の黒い噂もありましたので、ここ最近の上場ペースもかなり早いのでそこらへんもきちんとやって頂きたいですね。

相場の方は、指数は行ったり来たりの状態で、日本株は季節要因でもある機関投資家や金融機関などの益出し持ち高調整の売りで上値の重い展開の為、バイオ株などが仕手化しておりますね。

まあ、機関投資家の連中もこの期末要因の外しが終われば良い物を買いなおしてきますので好業績などの連日??売られている銘柄は要チェックですね。

それではまた来週お会いしましょう。

今週の一銘柄は【3356】テリロジー??と思われるでしょうが、、、、ご期待ください(笑)
投資調査部部長
伊東 聡

東京都出身。高校を卒業後、証券会社の場立ちを経験し取引所内での自己売買(ディーリング)からシステムに移行するまで当時の店頭株(ジャスダック)専門のトレーダーを経験。25年近い証券ディーラー人生。経歴や武勇伝は数知れず、5分で8000万円やられた経験の一方で、月に3億円近い利益を上げた経験も。「Yahooファイナンス」や夕刊フジ「株ワングランプリ」でも活躍。本人曰く「三度の飯より株が好き」

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